美味しさそのままの“やわらか食”を実現!凍結含浸法とは
凍結含浸法は、広島県で研究・開発され、社会福祉法人神聖会の菊華園では約20年前に東日本で初めて導入しました。食材を冷凍して細胞の隙間を広げた後に解凍。真空パックにして酵素を浸透させることで、果物などが熟していくのと同じ原理で食材を柔らかくする技術です。この技術を用いることで、見た目は普通の食事ながらも、舌や歯茎でつぶせるほどの“やわらか食”を提供することが可能になりました。
真空包装機で酵素液を染み込ませます
冷凍して食材の細胞と細胞の隙間を広げたところに、真空包装機で圧をかけ、酵素液を浸透させます。調味料も染み込ませることができます。
酵素液が食材を柔らかくする
冷蔵庫で一晩寝かせると、酵素液が染み込んで食材の繊維を分解し、どんどん柔らかくなります。最後に加熱すればやわらか食材の完成です。
お食事ギャラリー
神聖会では、入居者様がこれまでの食生活と同じような楽しさが感じられるよう、さまざまなお食事を提供しています。凍結含浸法だけでなく通常の食事も選択できますので、参考にしてみてください。
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普通の食事と同じ見た目のまま、食材が柔らかくなっています。どの食材に凍結含浸法が使われているかわかりますか?
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「厚揚げとそぼろあん」のいんげんに凍結含浸法が使われています(写真左)。野菜の色も栄養も残り、色は凍結含浸法のほうが鮮やかです
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「てりやきハンバーグ」では、ハンバーグ、ブロッコリー、ニンジンのすべてに凍結含浸法が使われています(写真左)。野菜だけでなくお肉も柔らかくなります
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「赤魚の粕漬焼き」といったような魚のたんぱく質も、凍結含浸法で柔らかくできます(写真手前)
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凍結含浸法を使えば、力を入れなくてもスプーンで簡単につぶせる柔らかさになります
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菊華園では、入居者の状態に合わせて、通常の食事も選択することができます